焔の月 １３日目

すまない、めもがまだかけていないんだ…_(:3 」∠)_

予感がした。

 

同行する二人が何も感じていないようなので、これは己のみの感覚であると知る。

不吉なものか、将又吉兆かは判じかねた。が、しかし其れは確実な変化を齎すものという確信を得た。

 

これから暫く単独行動になる。

若し己独りで何かあったとき───、否。独りならば其の方が都合が良い。

只、再び見えた時、己が今の己のままで居られるか。其れだけが少しばかり心配だ。

 

　「───いや、それもまたきゆう」

 

未だ見えぬ未来に想い馳せるより、今は差し迫った現実の対処を悩もう。

其れに、若し己が己で無くなってしまっても、その時の己が巧くやるだろう。

深く話した相手が居ないのは幸いだ。そう、きっと気付かれる事は、無い。